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無線接続の現状

〜 この記事は、2002年5月に作成された内容です。ご了承の上、懐かしい記事としてご覧下さい 〜


無線を使ったインターネット接続の現状
各地で、あいついで無線接続サービスが開始され、注目を集めています。
遠距離にある企業を安価・高速に結ぶ事業者向け接続サービス、 月数千円と低価格ながらラストワンマイルを容易に結ぶ個人向け接続サービスと、おおよそ2種類に分かれるようです。中でも個人向けサービスは、電話回線を用いた従来の接続サービスの代わりとしても十分に選択肢に入るところまで普及しています。

個人向けのサービスの場合、構内通信用として市場で販売されている、無線局免許なしで運用可能な無線LAN製品を主に利用しているようです。( 2.4GHz帯または、19GHz帯が無線LAN用の周波数として割当てられています)
接続速度は64Kbps〜10Mbpsにとどまっていますが、より高速な接続サービスにむけて試験がくり返されています。
  無線LAN/ADLINK440S


22GHz帯、26GHz帯、38GHz帯を用いるFWA(Fixed Wireless Access:加入者系無線アクセスシステム)では機器が高額で法人ユースが中心と考えられています。
事業者向けでは数Mbps〜数十Mbpsが主流ですが、スカイファイバーは近赤外線レーザーを使って、試験段階において数百Mbpsの通信を実現しています。
今後も、無線接続も高速化していき、光ファイバーと共にインターネット接続技術の要として普及していくでしょう。

無線接続は、FTTHの補完的なサービス
光ファイバー(FTTH)が末端(各家庭)まで敷設されるには時間がかかりますが、無線サービスと組み合わせることで、一気に光ファイバーの恩恵を受ける事ができます。
集合住宅などで光ファイバーを引きこむ設備が無い場合でも、無線を使うことで各入居者宅へ直接サービスを提供する事ができるのです。

無線接続のメリット
無線を利用する場合、電柱などにアンテナを設け直接ユーザー宅へサービスを提供することができるので、比較的安いコストでのサービスが可能になります。
ビルの屋上などの高い位置に基地局を設置し中継することで、遠方までサービスエリアを広げる事ができます。
ホットスポットと呼ばれる無線中継地点を多数設定することにより、自宅だけにとどまらず街中、店舗等でモバイル機器によるインターネットを楽しむことができます。

PHS、携帯電話との競合
携帯などの移動体通信では、情報発信の手段にとぼしいため、PC等との住み分けはされるでしょう。2002年3月よりPHSによる定額データ通信が開始されますが、128Kbpsなので速度的にはまだまだです。
NTTドコモのFOMA(W-CDMA方式)で最大384Kbpsですが、パケット量による課金制なので、速度面・料金面でも、無線接続と競合することは当面の間なさそうです。

無線接続の今後
今後、FTTHの補佐的な形でサービス展開していきます。2003〜2004年になると、5.2GHz帯でのサービスが相次いで登場し、より高速な無線接続へと移っていくのではないでしょうか。

郵政事業庁 準ミリ波帯・ミリ波帯周波数を利用した新たな加入者系無線アクセスシステムの導入に関する基本的方針等の公表



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