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ADSLを導入するまで

〜 この記事は、2001年2月に作成された内容です。懐かしい記事としてご覧下さい 〜


私の職場では2001年1月26日にADSLを導入したのですが、これから、ADSLを導入
する方々のために、これまでの経緯をこのページにて報告させていただきます。

現状
職場のインターネット環境は128Kbpsの常時接続DIONスタンダードで、 インターネットに接続
され、離れた二ヶ所の事務所が11Mbpsの無線LANでつながり、128Kbpsの細い線を共用している。

 
11Mbps無線ユニット 指向性平面アンテナ

最近パソコンも安くなったんで、知らない間に 端末が増えたり、更にホームページも公開してるんで、 インターネット の接続速度が落ち、快適とは言い難い状態。また、サーバーも複数稼動しており、プロバイダから割当てられた16個のIPアドレスは、既に使い果てしている。
私の使命は、この2点の問題を解決する立場でありました。
解決の方法として、一クラス上のサービス(OCNスタンダード)の導入を検討してみたりしましたが利用料が高く、貧乏な会社では、このサービスの導入は、無理だろうし・・・・


ADSLに気づく
普段めったに見ないTVニュースでNTTが光ファイバーを安価に提供するサービスを開始すると聞き早速 NTTのページで光IP通信網サービスの提供条件を調べて見ると残念ながら、
提供エリアに入っていなかった。
本命は、これだと思いながらも、とりあえず同じページに有ったフレッツ・ADSLを見たところ
なんと提供エリア内で、接続速度も1.5Mbpsということ。早速116番へ申し込むことにする。
NTTのフレッツ・ADSL以外にもイー・アクセス大阪めたりっく通信東京名古屋)などが
あるようだが、通信速度(下り)が1.5Mの中では一番安くて工事までの期間も早いようである。

実は、前から知ってたが
ADSLの存在は知っていたが、収容局からの距離や回線状態によって利用出来ないことが
あったり、通信速度が不安定であるとの噂を聴いていたので個人的には、あまり興味が無かったのだが、ものは試しで・・・・ ダメでも会社の金だし・・・

フレッツ・ADSLの申し込み
アナログ電話と共用するタイプ(月額4,600円)と共用しないタイプ(月額6,200円)が有るが
会社には、アナログ電話が無いので今回は、共用しないタイプでの申し込みとなる。
月額6,200円でアクセス速度が上がるのであれば仕事の効率も上がり、安いものである。

2000年1月18日にNTTに電話をし、フレッツ・ADSLを導入したい旨を伝えると、なんと1月26日に工事可能との事、予想より早いので、ちょっと嬉しい。早速申し込みをすませてしまった。その時は、ほとんどなにも考えていなかったのだが、その後、ネットワーク構成を考えていろいろ調べ NTTに確認したい事があり、もう一度NTTへ電話。
(この時点では、ADSLモデムとか見たこと無いし、なにも調べて無かったので全く知識無の状態)

NTTとの申し込みの会話

私 「接続に必要なものは、何か有りますか?」
NTT 『ADSLモデムをNTTがレンタルします』
私 「電気店で買ってもいいのですか?」
NTT 『機種はきまってますし、まだ買取制には、なってないので、売ってません』
私 「じゃルーター機能とか、ついてる機種がいいんですが」
NTT 『ルーターは、ついてませんし同時に1台しかインターネットにつなげません。』
私 「それは、困るので、ちゃんと調べてください」
NTT 『やはりPPPoEクライアントという特殊な方法で接続するので、同時には1台までです』

まじで?って感じで、何度も確認しても、答えは同じ。仕方なく申し込みを取り消し、半信半疑のため インターネットで情報検索しPCi製のBRL-01という商品を発見。仕様を見ると、ローカルルーターの様である。
しかもPPPoEクライアント対応と書いてある。ADSLモデムとの接続は、10BASEだし、この製品で使えると確信して再度 NTTへADSL申し込みの取り消しを取り消して、申し込む事に。
そこで、NTT担当者に、調べた内容を説明するが、NTTではルーターの利用については、確認出来ておりませんとの事。(まぁいいか)


ルーターの購入
1月26日のフレッツ・ADSL導入に向けて、BRL-01にハブ機能がついたBRL-04を業者に注文する。 しかし、以前から、安いローカルルーターを探していたのだが、まさしくこの機種のため、ローカルネットワークのルーティング用にと、会社帰りにPCショップでもう一台購入してしまった。
数年前までは、ローカルルータが高くて買えなかったんで、これもADSLのおかげかも・・・
フレッツ・ADSLに対応しているルーターは、こちらを参照


プロバイダへの加入
どうせなら、ADSL回線経由でもサーバーを公開したいので、固定IPのプロバイダに加入しようと思いNTTのフレッツ・ADSLのページから探すと固定IPで、料金的に安いのは、VC-netさん。 固定IPが1個借りれて、月額3,000円で初期費用10,000円とのこと。
今のところは、スループット等は契約して見ないと分からないので、料金とサービス内容だけで、判断するしかない。
ADSL工事の後にすぐ使えるように、先にプロバイダの申し込みをおこなった。申し込みから、3日後に利用案内が届いた。

フレッツ・ADSLに対応したプロバイダは、このページで調べる → NTT東日本 NTT西日本


工事の人が来た
1月26日にNTTの工事担当者が2人来て、ADSL用のメタリック回線の設置工事をおこなった。 設置後、工事担当者が回線の接続試験を行うためにどこかに電話していたが、電話と共用 しないType2の場合、試験などは無いと言われたみたいである。
ADSLモデムの「ADSL」と書かれたランプが点灯していれば回線状態はOKの様である。

このADSLモデムには、 フロントにランプが4個 ある。左から電源の確認「POWER」、ADSLの
接続状態を示す「ADSL」、LANの接続状態を示す「LAN」異常上を示す「ALARM」である。
インターフェースは、10baseのポートが一つとモジュラーポートが一つと、電源スイッチがある
だけで、かなりシンプルである。説明書などは、なにも無いらしい。(ちょっと寂しい)
このADSLモデムの名称は「ADSL SB ATUR-E1」住友電工が製造したものの様である。


なぜか速度が出ない
設置が終わったばかりのADSLモデムに用意していたルーターを接続し、ルーターにプロバイダから教えてもらった設定情報を入力すると一発で見事に接続することが出来た。
早速データをダウンロードして試して見るとあまり速度がでない。80kbps〜300kbpsとかなり不安定である。
tracerouteで調べて見ると、やはりプロバイダ以降の反応が悪いようである。 データのアップロードとなると最高でも100Kbps程度である。 ISDN等と比べると早いとは思うが期待してただけに速度が出ないと非常に気になる。
やはり複数のプロバイダーと契約して様子を見るしかない。

他のプロバイダーで試して見る
接続速度を試すために、とりあえずバックボーンが太そうな大手のプロバイダから選択する事に。 OCNのオンラインサインアップで申し込みを行った。
申込み後から、すぐに利用が可能になるので、ルーターの設定をOCNに変更し試してみると、なんと下りで550Kbps〜 700Kbps 上りも350Kbps〜400Kbpsと満足できる速度である。
特に高速なADSLの場合は、プロバイダによってかなりの差が出るようであり、実際に利用してみないと分からない。 複数のプロバイダと契約するのは、無駄な出費であるが、勉強になった。

社内のネットワーク構成を変更
営業部のフロアー内の端末には、すべてローカルアドレスを割当て、一旦ルーターを介してから DIONスタンダードで運用するグローバルアドレスに収容する。
今回導入したADSLに接続したルーターのローカル側アドレスにも、既存のDIONスタンダード でのグローバルアドレスの一つを割当ててあるので社内の全端末からADSLを利用することが可能となった。

ASLを導入した後のネットワーク構成

ルーター1とルーター2は、ADSLルーターとして1万円台で売られている 「BRL-04」であるが
通常のローカルルーターとして利用できるので上記の ようなネットワーク構成も可能である。

(2001年8月) BRL-04は、WAN側とLAN側のスループットが遅いためプライベートネットワークから社内の公開用サーバーへのデータ転送に時間がかかり かなり気になりましたので、WAN-LAN間のスループットが8.5Mbpsと高速な「BRL-04F」に買い換えました。


フレッツ・ADSLを導入してから約9ヶ月、とうとうFTTHが・・・
フレッツ・ADSLを導入してから、約9ヶ月が経過しましたが、とうとうNTTのFTTH「Bフレッツ」も受付が始まり、 さっそく申し込みました。 計画しているのは、Bフレッツの「ベーシックタイプ」とプロバイダにインフォスフィアの「Biz Hikari 8」を組み合わせる事です。 100Mbpsの超高速回線で、グローバル固定IPで運用できるとなれば、まさに理想の環境となります。
ですが、NTTの担当者が10月には下見をすませて、工事が開始されたのですが、ビル内の配管にうまくケーブルが 通らないようで、工事がストップした状態です。現在NTTと工事業者で相談中のようなのです・・・・

ならば、フレッツ・ADSLで
Bフレッツの工事が進まない状態ですが、「フレッツ・ADSL」に対応した固定IPプランのサービスがOCNからも登場しました。 現在、DIONスタンダードも利用中ですが、会社の回線の上り速度は、約400Kpsでていますので、フレッツ・ADSLに固定IPを 組み合わせると、サーバー用途としても断然、高速で利用できます。 そこで、「Bフレッツ」が導入不可能になる可能性も考えて、OCN ADSLアクセスIP8/IP16「フレッツ」プランの導入を準備中です。
固定IPアドレス8個で月額 11,800円、固定IPアドレス16個で月額 23,100円ですから、フレッツ・ADSLのコストとあわせても現在のDIONスタンダードより やすくなります。

回線の上り速度は、こちらで測定可能です → BNR スピードテスト



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